鉄製の美術品として長くコレクターを魅了する刀剣。美術品としての価値を保持するためにも定期的なお手入れはかかせません。保管する際には錆の発生を防ぐため、湿気を含む場所は極力避ける必要があります。押入れなどに収納する際には必ず除湿剤を用いるようにしましょう。水分の吸収を助ける桐箱を使用するのもおすすめです。 古美術の場合、良質な保存状態を維持するためには極力人の手の届かない場所へ保管するのが良いと言われていますが、刀剣の場合は鉄製ですので、定期的な維持管理が必要となります。お手入れの際に必要となる道具は目釘抜・拭紙・打粉・刀剣油です。基本的には刀身部分の油の塗り替えがメンテナンスの大部分を占めます。古い油を拭き取り、むらのないように新しい油を塗ります。鞘に収めるまで丁寧な作業を心がけましょう。